現代を舞台にしたドラマ性と仲間と連携して繰り出すアクションが魅力―PS Vita「東亰ザナドゥ」プレイインプレッション

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日本ファルコムが2015年9月30日に発売するPS Vita用ソフト「東亰ザナドゥ」。同社初となる現代を舞台としたアクションRPGタイトルとしてリリースされた、本作のプレイインプレッションをお届けする。

「東亰ザナドゥ」は、「イース」や「軌跡」シリーズなどを手掛ける日本ファルコム(以下、ファルコム)が新たに贈りだす、都市型神話アクションRPG。同社の往年のファンであれば“ザナドゥ”というキーワードに目が行くとは思うが、本作に関してはあくまでも完全新規のタイトルとして、ファルコムの本社がある立川市を中心とした多摩地区をモデルにするなど、現代劇ならではの取り組みが盛り込まれている。

ここでは、いよいよ発売を迎える本作を事前に遊んで気になったところを、プレイインプレッションとしてお届けしていければと思う。

「軌跡」シリーズのノウハウを活かした各種システム

本作では、現代の都市である杜宮市を舞台としたアドベンチャーパートと、並行世界の異界で怪異(グリード)に挑むアクションパートに分かれている。イベントなどを分岐点として、両者を行き来するのが本作の基本的な進行だ。

アドベンチャーパートでは、杜宮市を舞台に学園生活を送ったり、さまざまな施設を探索することになるが、例えばショートカットを使った移動の手段や、“縁(えにし)のカケラ”を使って発動させるキャラクターとのイベントなど、同社の過去作である「英雄伝説 閃の軌跡」シリーズとの共通点も多い。シリーズをプレイした人であればすんなりと進められるはずだし、元々がわかりやすい仕組みになっているので、本作からプレイするという人も安心してほしい。

そんな中でも本作ならではの要素がいくつか用意されている。目につくところで言うと、現代の都市をモデルにしてくることから生まれる場所の実在感と、それを活かした店舗とのコラボレーションだ。公共の場として開発された駅前や風情のある街並みなど、古今が上手く混ざり合った独特の世界観に、筆者も思わず足を運んでみたくなった。

そのほかにも、ストーリーの進行と並行して楽しめる依頼や、ストーリー以外の異界攻略を楽しめ、クリアすると縁のカケラが手に入る異界サーチなど、アドベンチャーパートでは街の探索を楽しむための要素が盛り込まれている。まずは主人公であるコウの視点で、馴染みのある世界観を楽しんでみるのがオススメだ。

アクションはキャラクター同士の連携が肝!

アクションRPGに分類される本作では、異界の探索中、それぞれが持つソウルデヴァイスを操って怪異と戦うこととなる。出撃の際は操作キャラクター、控えメンバー、サポートメンバーからなる3人のキャラクターを選択、操作キャラクターと控えメンバーは△ボタンで、操作キャラクターとサポートメンバーは十字キーの→ボタンで切り替えながら、異界の攻略を進める。

サポートに回ると、消費したHPが徐々に回復していくほか、キャラクター固有の効果をもたらしてくれる。

用意されている攻撃アクションは、キャラクターのソウルデヴァイスごとに異なる攻撃手段となる◯ボタンの通常攻撃と、□ボタンでスキルゲージを消費して発動させるスキルに分かれる。スキルについては、遠距離攻撃用の“射撃スキル”、ジャンプ中に発動でき、道がない場所での移動などにも役立つ“飛翔スキル”、□ボタンを長押しすることで発動し、大きな威力を持つ“剛撃スキル”の3つを使い分けていくこととなる。

例えばコウは蛇腹状の刃先を活かした攻撃範囲の広さ、ソラは攻撃範囲こそ狭いものの威力が高かったりと、スキルのアクションにもキャラクターごとの特性がある。その個性に合わせてプレイするキャラクターを選ぶのもいいが、ここでもうひとつ重要になってくるのがキャラクターたちが持つ焔/風/鋼/霊/影の5つの特性だ。

怪異は上記属性のいずれかが弱点としてあり、相性のいい属性の場合、攻撃すると与えるダメージが増加し、敵から受けるダメージは減少するというメリットがある。ゲームが進むと特定の属性に変更することが可能だが、キャラクターたちの基本属性はあらかじめ決まっている。Lボタンを押せばロックオンとともに敵の弱点属性が確認できるので、ドンドン活用していこう。

ここまでの内容を把握しておけば、あとは仲間との連携によリ一気に畳み掛けるだけ。攻略中は1人での探索となるが、連携している感覚を味わえるのが、通常攻撃やスキル攻撃によって上昇するドライブゲージが100%になった時点で、方向キーの↓ボタンを押すと発動する“X(クロス)ドライブ”だ。発動中は移動スピードの上昇、ダウン無効化、状態異常無効化などの効果が操作キャラクターと控えメンバーに反映される。

同時に、コンボ数を稼ぐことでストライクポイントが溜まっていき、それを消費することで必殺技の“Xストライク”が発動できる。こちらは専用のエフェクトとカットインによる強力な攻撃が繰り出されるので、ここぞという局面で役立つはずだ。

これらの要素を踏まえて言えるのは、キャラクターの切り替えによって攻略の幅が大きく広がることだ。もちろんお気に入りのキャラクターを中心としたパーティで挑むのもいいが、ゲーム進行に応じていろいろと試してみると、ステージにあった攻略方法が見つかることだろう。

もちろん、キャラクターはレベルアップによる成長の他に、カスタマイズによる強化も可能。基本となる“マスターコア”のほか、スキルを強化できる“スキルグリッド”、アビリティの習得および強化が可能な“アビリティグリッド”、エレメントを組み込むことでさまざまなパラメータ補正がかかる“フリーグリッド”が用意されており、プレイヤーの好みに応じて自由に組み替えることができる。

日常と非日常を上手く織り交ぜたドラマ性が魅力

先ほども触れたとおり、アドベンチャーパートでは依頼が用意されており、その内容は探しものだったりと日常的なものも多分に用意されている。その報酬として探索に役立つものが手に入るのはおかしく感じる部分もあるかもしれないが、杜宮市の周辺にあるお店でもいろいろなアイテムが手に入るあたり、RPGのお約束的な楽しさも味わえると思っておくのがいいだろう。

くじを買ったり、レシピと食材を手に入れての料理も楽しめる。
合間にミニゲームを楽しむのも一興だ。

登場するキャラクターは、サブキャラクターも含めて変に尖っておらず、言動やリアクションも今時の感覚となっていて、親近感がわく。また、彼らが抱える悩みも日常的なものばかりで、そこから非日常的な異界への扉が開くというあたりも、現代という舞台と相まって、非常にイメージしやすい内容になっている。

加えて、ストーリーがエピソード仕立てになっていて、その最初にはオープニングムービーが挿入される点も、本作のドラマ性を引き立たせる要素のひとつとなっている。筆者自身はまだ序盤をプレイしているところだが、徐々に新たなキャラクターが登場し、物語が広がっていく感覚は、やはりRPGタイトルを多く手がけてきたファルコムならではの魅力だと思うので、ぜひプレイしてもらいたい。

※画面は開発中のものです。

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