ブロックを繋げて繋げてモンスターもろとも一気消し!iOS/Android「はらぺこ勇者と星の女神」プレイレビュー

プレイレビュー
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NHN PlayArtが配信中のiOS/Android用アプリ「はらぺこ勇者と星の女神」。本稿では、一筆書きパズルの爽快感×戦略性が追求されたゆるムズ系パズルRPGの魅力に迫っていく。

「はらぺこ勇者と星の女神」は、“懐かしくも温かみのあるJRPGのファンタジー世界”をコンセプトにしたゆるムズ系パズルRPG。プレイヤーは世界を救う勇者であると星の女神に持ち上げられ、あれよあれよというまに魔王退治に赴くこととなる。

8ビット/16ビット風のグラフィック表現は、昔なじみな親しみやすさを感じさせつつも、ちょっとした視点変更で3Dならではの立体感を魅せつけてくれるので、温故知新という言葉にぴったりなビジュアルに仕上げられている。

今回は、気付いたら「ハラへった…」な勇者と愉快な星の女神が紡ぐ、ゆったり雰囲気ながらも確かにムズイ、本作の魅力を紹介していこう。

女神の導きにより、いつのまにか魔王退治へ

ゲームを始めると、古めかしさが逆に気分を盛り上げる名前入力の時間。あわせて性別(いつでも変更可能)を決めれば、いざゲームスタート。プレイヤーを導いてくれるナビゲーター役を買って出るのは、タイトルでもその存在感を発揮している「星の女神」。

なお、「どういう雰囲気のゲームなんだろう?」という疑問は開始数十秒、彼女との最初の会話で大概掴めるはずである。ご安心を。テーマに恥じぬゆるふわ系な女神のススメにより、プレイヤーは“勇者”となり(?)、村の復興を目指しつつ、凶悪なダンジョンに潜っていくのだ。

一見楽勝、その実ムズかしい

メインコンテンツとなるダンジョンには、さまざまなモンスターやアイテムが待ち受けている。ダンジョン内のアクションはパズル形式が採用されており、プレイヤーの立っている場所を起点に、一筆書きの操作で「同じ色のブロックを縦・横・斜めに繋げて消していく」というルール。

モンスターへの攻撃はブロックと同様に線を引いていくと行えるが、攻撃前までにどれだけブロックを連鎖しているかで与えるダメージも変化する。また、ブロックを消さずにプレイヤーの移動をすることも可能で、ブロックを消す or キャラクターを移動で、ダンジョン内の1ターンが経過する。

ここを起点に…
赤色のブロックの消せる範囲 緑色のブロックの消せる範囲
今回は緑を繋げて連鎖し、モンスターに攻撃。
一筆書きの順序を探すようなものだ。

プレイヤーには「レベル」「ハート」「ドーナツ」のステータスがあり、レベルはモンスターを倒していくことでアップ、ハートはモンスターからの攻撃に耐えるための体力、ドーナツはブロックを消すときに減る満腹度を表している。

満腹度が0になってしまうと、その後は行動する度にハートが2づつ減ってしまうので、そういう時は急いでドーナツを食べよう。ちなみに、本作の回復アイテムや換金アイテムなどは殆どがドーナツで賄っていく。ゲーム内の小物の代名詞だ。

そのほか、ダンジョン内には装備アイテム、消費アイテム、ゴールドが落ちているので、モンスターを倒しつつ収集を目指していくのが賢いプレイング。特に満腹度がない時に見つけたドーナツなどは、ローグライク系ゲームさながらの安心感に近しい。

また、「ノーダメージ」「全モンスター撃破」などの条件を満たすと、ステージクリア時にボーナスでゴールドがもらえる。これもなるべくこなしていきたいポイントの一つだ。

凶悪なモンスターたちが待ち受ける

最初の内はただひたすらに長々と連鎖を作って爽快感を得てみるのが正攻法だが、強力なモンスターが現れるようになると、ブロックの壊し方にも一工夫が必要となってくる。

モンスターへのダメージは、モンスターに至るまでの線の長さ(連鎖数)が係ってくるため、「すごく長い連鎖で一匹以外を全部倒した!」としても、そのあとに壊すブロックの無い状態でモンスターと対峙してしまえば、あとは己がタフさを信じるタイマン勝負(圧倒的不利)にもつれ込んでしまう。先を繋げずに直接攻撃もできるが、心許ないのは否めない。

横軸の合ったプレイヤーに炎を飛ばしてくるメイジ。 調子に乗ってブロックを崩したら直下に敵がいて…。
最初の内は2発と堪えられない強敵。

敵の移動/攻撃方法はそれぞれ異なっているので、時にはより連鎖が見込める場所へとプレイヤーを移動したり、攻撃されないよう敵を踏み台にして上に逃げたりと、ブロックを壊すこと以外にも頭を柔らかくして考えていきたい。ちなみにモンスターの特長はタップ長押しで表示できるので、初めて出会った際は逐一確認していこう。

さらに本作、ダンジョン攻略中に端末の電源を落としたとしても自動で中断セーブが成されるので、「攻略中だけど満員電車が来た…」「死闘の最中だけど次は私の番…」など、誰しもが身に覚えのあるちょっと手を止めたい時でも、安心して止められるのが嬉しい。

なお、ダンジョンは現在3種類、アップデートを通して7種類が提供されることが明かされている。それぞれのダンジョンはストーリー仕立てとなっており、ダンジョン深くでは巨大な魔王との“魔王戦”も楽しめるので、これもぜひ自身の目で確かめてもらいたい。

職業と装備で武装しよう

ダンジョンに挑む前に、まずは職業&装備の確認が先決。職業はゲーム内通貨「ゴールド(課金対応)」を使うガチャからランダムで入手でき、戦士なら「赤色ブロックを繋ぐと攻撃力アップ」、僧侶なら「行動後に一定確率で体力回復」、遊び人なら「持っている職業の中からランダムでアビリティが発動」と、さまざまな効果とビジュアルが用意されている。

また、既に入手済みの職業をガチャから再度手に入れると、その職業の熟練度がアップし、ステータスやダンジョン内での最大レベルが上昇するため、強化要素としてはいの一番に押さえておきたい。

しかし、安めで低レアな「職業の書 シルバー」が800G、魅力的な職業満載の「職業の書 ゴールド」が5000Gと、どのようにゴールドを運用していくかはプレイスタイルが分かれるところか。筆者はお金が溜まるたびにシルバーばっかり回してしまっているので、「ドラゴンハンター」や「パラディン」が遠い…。

さて、もう一方の装備はダンジョンで拾う以外にも、それらを素材にして「装備合成」することで入手可能。数値だけでなく攻略に役立つスキルにも注目して狙っていきたい品々だ。なお、いずれも直観的に分かりやすく作られているので、手に入れたい物のこと以外はそう悩むこともない。

オプション群も充実

ダンジョンに時々落ちている「棺桶」は、ほかのプレイヤーがそこでやられてしまった証だ。棺桶を拾ってそこから縁を繋げると、プレイヤー同士で「げんき(プレイに必要なスタミナ)」を送り合ったり、互いのスキルを借りてダンジョンに挑めるようになる。

システム的な試みは面白いものの、能動的にバシバシプレイヤーを増やすにはあまり向かず。SNSなどを使用しない人は、見つけた棺桶をできる限り回収していかなければ、プレイヤー同士の繋がりが取り辛くもある。

また、オプションには手早くプレイ時間を短縮できる「クイックモード」、手軽にプレイ動画を作れる「EveryPlay」機能、スマートフォン端末のカメラ&マイク機能でお気軽に「実況配信」、日本語/英語の表示切り替え、色覚補正機能、省電力機能などが充実しているので、こちらも必要な際に利用していこう。

“シンプルかつ奥深さ”のトレンドをしっかり追求

本作は複雑なシステムやコンテンツは搭載されておらず、正に手軽に、気軽に、シンプルに楽しく遊べるゲームとして仕上げられている。それゆえ、現状ではイベントなどを含んでも、プレイに期待するものの大半がダンジョン攻略に向けられているので、パズル部分に魅力を見つけられないと、少なからず単調なアプリに見えてしまうことも。

しかし、ゲームの世界が無駄に広すぎないからこそ迷わずプレイできるし、どこまでいけるかに挑戦するダンジョンはそれに反して奥深く、ほのぼの感を漂わせるキャラクターもストーリーも、本作が“どういうゲームアプリなのか”というゲームデザインの一点へと収束している。なんといってもパズルのプレイフィールが秀逸なので、“誰でも楽しく遊べる”の要点だけを絞っても、本作ならではの魅力はちゃんと受け取れることだろう。

内容、システム、コンテンツ、ルールなど、誰の目にも明らかな形で多様化してきている昨今のソーシャルゲーム界隈にあってこそ、「シンプルかつ奥深いゲーム」の原点への追求はとても映える。ソーシャルゲームでよくある“プレイし続けていく重さ”をそれほど背負いたくない人は、「はらぺこ勇者と星の女神」のようなゲームがピッタリな筈だ。

※画面は開発中のものです。

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