Bitsummit the 13thで気になったゲーム5選!死神とチャットで交流する乙女ゲー「A Date with Death」、建物取り壊しを霊障で防ぐ「事故物件だよ!うらみちゃん」など

BitSummit 13th
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2025年7月18日から20日まで京都・みやこめっせにて開催されたインディゲームイベント「BitSummit the 13th Summer of Yokai」。この記事では数々の展示作がある中でライターが気になった作品をピックアップしてお届けする。

インディゲームの展示会としては国内では最大規模を誇るBitsummit、その13回目が2025年7月18日より京都・みやこめっせにて開催されている。数々のインディゲーム開発が自ら出展したブースはもちろんのこと、任天堂やSIEなどのプラットフォーマーや集英社ゲームズ・松竹といったパブリッシャー、CiGAのような国のインディゲーム団体までもが出展を行っており、さすがの規模だ。

当然これだけのイベント規模ということで注目度は高く、7月19日からの一般開催日からは多くの来場者が訪れ、さまざまなブースに人だかりができるにぎわいを見せていた。

今回はそうした多くの来場者が詰めかける会場で、ライターが気になった作品をピックアップし紹介していく。

Bitsummit the 13thで気になったゲーム5選!死神とチャットで交流する乙女ゲー「A Date with Death」、建物取り壊しを霊障で防ぐ「事故物件だよ!うらみちゃん」などの画像

海外でとてつもない評価を得た乙女ゲーがついに日本語化!「A Date with Death」

2023年12月に配信された無料のビジュアルノベル「A Date with Death」。オーストラリアのTwo and a Half Studiosが手掛けたこのゲームはそのビジュアル・ストーリー・ゲームギミックなど多くの点が評価され、とてつもない人気を獲得するに至っている。

そんな超人気作が、なんとしれっとBitsummitにて一般枠で出展されていた。しかも驚くべきことに日本語ローカライズが実装された状態でだ。

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プレイヤーであるあなたは(なんとプレイヤーキャラクターについては細かいキャラクタークリエイトも可能)、ある日自宅のパソコンに見知らぬチャットアプリがインストールされていることに気がつく。

なにかのコンピュータウイルスかよからぬサイトにひっかかってしまったのだろうか?恐る恐るチャットアプリを起動してみるとそこには死神を名乗る者からメッセージが入っていた。

「我は貴様の魂を刈り取るためにやつてきた。」

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そんな冒頭からスタートする本作は、このチャットアプリを使い自分の魂を狙う死神と奇妙な交流を行っていくゲームとなる。怪しいアプリが勝手にインストールされた上に、突然荒唐無稽なことを告げられたあなたはこのメッセージがいたずらか、それとも詐欺か、あるいは中二病のヤバいヤツに絡まれているのだろうとチャットで自称死神に適当な返答をしていく。当然死神は怒ってくるが、あなたは動じない。臆病なのか? ビデオ通話をしてみろ! と煽るほどだ。

煽られた死神は苛立ちのままビデオ通話を開始する。するとそこには白髪の美麗な青年が映し出されていた。

この通話をきっかけにあなたと白髪の死神との7日間の魂を賭けた勝負が始まることとなる。果たしてあなたは魂を守ることができるのだろうか?

先に書いたメッセージが「やつてきた」となっているのは死神のミスタイプなのだが、それをプレイヤーが指摘して恥ずかしがる展開がある。当然「っ」は日本語の表現であるため原文はまた別の表現が行われており、さらっと自然な翻訳が飛び出てきたことには驚かされた。この翻訳クオリティならば、本作が高い人気を集めたそのストーリーを繊細に感じ取ることができるはずだ。

時期は未定だが、今後日本語ローカライズ実装を予定しているとのこと。世界で評価されるビジュアルノベルが日本語で楽しめる日は近い。

住処を守るために心霊現象で未来を変えろ「地縛霊だよ!うらみちゃん」

アパートの一室で住人である女性が殺害された。管理人は言う。この部屋はいわくつきだ。きっと彼女は呪い殺されたに違いない。もうこのアパートは取り壊したほうがよさそうだ……。

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それを聞いたこの部屋に取り憑く地縛霊のうらみちゃんは驚いた。取り憑く場所が無くなれば、地縛霊は消滅してしまうからだ。彼女につきそう鬼火のおねびぃは取り壊しに来た業者を怖がらせて取り壊しを阻止すればと提案するが、なぜかうらみちゃんはこのとき記憶を失っており、その力も弱くなってしまっていた。

このまま取り壊しを待つしかないのか?いや、まだ道はある。幽霊には時間の概念がない。過去へと遡り住人の殺害を阻止すれば、アパート取り壊しは防げるはずだ!

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MinimumBoxが開発を進めている「地縛霊だよ!うらみちゃん」は窮地に立たされたうらみちゃんとなり、未来を変えるためアパートの一室で霊障を起こすアドベンチャーゲームだ。「十三騎兵防衛圏」や「ユニコーンオーバーロード」のゲームグラフィックを手掛けてきたヴァニラウェア所属のデザイナー・シガタケ氏がキャラクターデザインやアニメーションを手掛けていることもあってか、展示ブースは常に人だかりができていた。

うらみちゃんは過去に戻って住人の野呂井さんが帰宅してから寝るまでの3時間に干渉ができ、プレイヤーはうらみちゃんを操ってその3時間でアクションを起こし過去の改変を目指すこととなる。

野呂井さんは放っておくと普段通りの生活を行うので、彼女にアプローチしてなにか別のことをさせるというわけだ。うらみちゃんはモノを叩いてラップ音を出したり、念力などで心霊現象を起こしたりできる。ラップ音を立てて物音に気づいた野呂井さんを呼び寄せ、念力でドアを開けてびっくりさせるといった具合だ。野呂井さんを怖がらせることで経験値が得られ、さらなる心霊現象が起こせるようにもなっていく。

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心霊現象を駆使して過去を変えれば遡れる日が増え、野呂井さん殺害、そしてうらみちゃん記憶喪失の謎へと迫ることができる。部屋でいかなるアクションを行い、野呂井さんの行動をどう変えるか?パズルと謎解きが合わさったプレイングが魅力だ。

お話を伺ったところゲームは一度クリアしたあと、さらにプレイを重ねると部屋にも変化が訪れるようになっているそうだ。部屋になかったものが増えれば、うらみちゃんが干渉できる場所も増える。繰り返しのプレイで、このゲームに隠された謎へと迫っていこう。

現在の想定だと6時間ほど、もしかするとさらにボリュームアップするかも……とのことで遊びごたえあるアドベンチャーゲームに仕上がりそうだ。発売は2025年を目指して開発中。うらみちゃんの活躍を待ちたい。

可愛い見た目でテーマは重い「Danchi Days」

おばあちゃんは五感の名人で、憧れだ。でも、そんな生活もずっとは続かなかった。

ホシノはお父さんとおばあちゃんと3人で団地で暮らす女の子だ。以前はハツラツと元気だったお婆ちゃんは認知症になり、かつての元気は失われてしまった。

ただ、お父さんがこの団地でかつて行われていた夏祭りのチラシを持ち出してくるとおばあちゃんが話し始めたのだ。おばあちゃんはかつて夏祭りの実行委員長をしており、そのときの記憶がよみがえってきたのだろう。

もしかして、夏祭りを行えばおばあちゃんが元気になるかも!? ホシノはおばあちゃんのため、夏祭り復活を目指す。

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そんな冒頭で始まるアドベンチャーゲームが「Danchi Days」だ。ゲームボーイアドバンスのようなレトロでかわいらしいビジュアルとはうってかわり、重いテーマが見えるのにびっくりしてしまうゲームだ。ホシノの暮らす古い団地であるとある団地を舞台にし、ネットでの中傷や高齢化などさまざまな現代的な問題を描いていく。

ただ、重いテーマ抱えながらも本作は明るい雰囲気を持っている。その象徴となるのが感じるシステムで、ホシノはおばあちゃんに教えてもらった五感を使いさまざまなモノを感じ、探し出すことができる。小さなことにもすばらしさを見出すホシノの前向きさがストーリーを前に進めていくのだ。

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夏祭りを盛り上げるため、ホシノは団地に住む人々と出会っていく。ホシノはおばあちゃんから授かった五感をフルに使った観察眼で、彼らの抱える問題に挑んでいく。果たして団地の住人たちが多く集まる夏祭りを開けるのだろうか?

Bitsummitではイベント用に短いデモが展示されていたが、本作はSteamにてデモ版を配信しておりそちらはさらに長いストーリーを体験することができる。重いテーマを明るく、かわいく、前向きに取り組む魅力はプレイしてこそ感じられるものだろう。Bitsummitにいかなかった方もぜひお家でこのゲームを体験してみてはどうだろうか?

話題となったフリーゲームが更に進化中!「Dyping Escape」

「あなたに 是非 タイピングゲームを してほしいのです」

不気味な目玉に促されるまま表示される文章をタイピングするあなたはすぐに知ることとなる。このゲームが危険で、恐ろしいものであるということを。

unityroomで2024年末に公開され話題となったホラータイピングゲーム「Dypinge」。そこにさまざまな要素を追加したアップグレード版である「Dyping Escape」の発売が今夏に予定されている。開発は「東京珈琲パンデチカ」などを手掛けてきたHeaviside Creationsだ。

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Bitsummit会場では新たなバージョンの展示がなされていた。タイピングゲームが始まり表示された「私はこのゲームで受けるあらゆる損害を受け入れます」という文章をタイプすると、その文章で勝手に誓約書が制作されてしまう。

そして、表示される文章は続けてプレイヤーが使うPCのシステム内部へとゲームが侵入することを許可するもの、さらにはPCの構成パーツの破壊を許可する内容のものと過激な内容へと変化していく。

表示される文章をタイプしてしまえば、それをプレイヤーがゲームに許したと認識され、それが現実になってしまう。それが「Dyping Escape」の恐怖というわけだ。前身となるフリー版でもプレイヤーのPCを完全初期化するコマンドを入力させられたり、自分の目をゲームに差し出す文章が表示されたり、タイピングゲームの文章を使ってプレイヤーに実害を加えようとしてきた。

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そのままゲームの指示に従っていれば、PCだけでなく自分の命すら危うい。ゲームに言われるまま文章をタイピングせず、ゲームに許可を与えないない方法を探さなければならない。

デモ版ではプログラムに潜む猫が現れゲームから削除されていたはずのスキップ機能を復活させ、危機からプレイヤーを守ってくれる。だがその妨害を察し、ゲームもまたマウス操作を遮断するなど、さらなる妨害を行ってくる。

展示されていたデモは書かされた誓約書を取り返すことで終了となるが、製品版ではゲームとプレイヤーのさらなる激しい攻防が描かれることになるのだろう。

環境を巧みに操る戦略で敵を倒す「Never's End」

世界がNeverと呼ばれる危険な闇に飲み込まれた世界。そこに残った最後の村と人類を導くのがプレイヤーの役目だ。不死の戦士の魂として蘇ったあなたは、村人たちを操り、Neverの軍勢に立ち向かっていく。

大ヒット作である「INVERSUS Deluxe」の開発であるhypersectが開発を進めるターン制戦略RPGが「Never's End」だ。発売は来年を予定されているそうで、同チームの新作としては実に10年ぶりとなる。

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斜めから見下ろす高低差のあるグリッドマップは往年のタクティクスRPGの雰囲気を強く感じさせるものだ。

過去の偉大な名作がそうであったように、本作もまたこの地形を利用した戦術が重要となる。地形はその高さだけでなく、マスごとに温度や水分量のパラメータが存在しており、それが相互に干渉し合っている。マスの温度が高温になればそこにいる者に火がつくだけでなく、高温のマスから低温のマスへと突風が発生するといった具合だ。突風はキャラクターやモノを動かし、戦況を大きく左右することとなる。他にも、足元がぬかるんでいれば行動が阻害されてしまうし、雨が降ってくればキャラクターの手元が濡れて攻撃の命中率が下がってしまう。

魔法には温度や湿度、風、さらには地形をすらも操るものが存在し、これらを組み合わせることで自分に有利な状況を生み出していくというわけだ。

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前作「INVERSUS Deluxe」がそうであった通り、本作もまた高い戦略性が要求されるハードなゲームになりそうだ。

PCゲームの情報同人誌を作っていたところスカウトされ商業ライターデビュー。ゲームメディアを中心に執筆活動を行う。頻繁に自分は女子高生であると主張している。主な共著に『インディ・ゲーム名作選』(Pヴァイン、2021年)、『ゲーマーが本気で薦めるインディーゲーム200選』(星海社、2021年)、『インディ・ゲーム新世紀ディープ・ガイド ゲームの沼』(Pヴァイン、2022年)。

※画面は開発中のものです。

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